隔月刊CONFORT 2008年02月号 数寄の現在

CONFORT (コンフォルト) 2008年 02月号 [雑誌]

　CONFORTはプロ向けのインテリア・デザイン・建築誌。茶室の様式である数奇屋建築について、現代ではその精神がどのように在るのか、在るべきなのかをこの号では特集している。
　現代アートでの茶室提案には物足りなさを感じていたのだが、数寄では翳りと気配が重要との指摘に、なるほど現代アートではそうした要素を無視しがちなのだと気づかされた。
　付録の「日本の住まい」図解ハンドブックでは、和式建築を豊富な図解で総合的に説明してある。書院造りや民家、商家の様式などと比較できるので、数奇屋様式の特徴が分かりやすく頭に入ってくる。単体で発売してもよいくらいの内容だ。プロがプロ向けに作っている本は違う。